パッキンが劣化したため,ちょっと激しい雨に遭うと,風防が曇るようになったのです.さすがに純正パッキンは製造が終わっており,時計自体をオーバーホールしても防水性は回復できません.
腕時計が無くても日常生活で困ることは無いのですが,左手首に腕時計が無いと落ち着かない....
例えれば,下着を着けずにズボンを履いたような(笑
ということで,日常使いの腕時計を探してみました.
使わない機能があっても故障のリスクが増えるだけなので,機能は現状維持.
つまり,時分秒三針式のアナログ時計です.
また,あくまでも日常使いなので,どのような状況でも気軽に持ち出せる時計じゃないと困ります.
ただ譲れないのは,文字盤の色.
ロードマチックの深い緑色,この色にはぞっこんなので,極力これに近い色を探しました.
で,
見つかったのがこちら.
じゃん!
見よ,この質実剛健さを!
必要最低限の針,ボタン類で構成された潔さ.
アウトドア,スポーツからビジネスシーンまで,幅広く対応できる洗練されたデザイン.
これぞ漢のアイテムですね.
それでいて,単に質素だけとは言い切れない部分もあります.
文字盤色は,光線の当たり方で,明るい緑だったり,深い青緑だったり,漆黒だったり.
まさに古来日本の「碧」を体現しているようです.
ベゼルの最初の15分だけが色分けされている.
このパッと見では気づかない,さりげなさといったら.
龍頭の先端には,オリエントのトレードマーク,
向かい合う二頭の獅子.
時間をかけて眺めるほどに,ジワジワとその真価が味わえる,まさに通好みの逸品じゃないでしょうか.
ただし気になる点もあって,
重い!
今まで75グラムだったのが,ベルトを二コマ抜いても160グラムですから,気にならないわけがありません.
これは手首を鍛えるしかないか.
さらには,取説はインターネットで参照することが前提で,紙類の取説は付属していません.
基本的には取説が必要となるような機能は無いのですが,ねじ込み式の龍頭の説明程度は本体に付属していないと....
いきなりゼンマイを巻こうとして,修理送り寸前だったことはナイショだ!
自分の年齢から考えると,おそらく最期まで使うことになると思うので,のんびりじっくりとお付き合い,お願いします!
それにしても,カメラはペンタックス,クルマはスバル,そして腕時計はオリエント,どんだけ偏屈なんだって話ですね.
ちなみにこのモデルの海外での呼称"Kamasu"ですが,これが魚のカマスのことだと知ったときには驚きました.
針がカマスのような鋭い形状だからだそうですが,自分のような庶民がカマスと聞いたら,
これですよねえ.
もちろん実際はそんな干物にして美味なネーミングであるわけもなく,カマスといっても「オニカマス」の方です.
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