2025-06-10

【趣味】 様式美,あるいは面倒くさいヤツ Part2




「様式美とは、洗練された手順や形式に存在する美しさのことをさす」 
(引用元:ピクシブ百科事典)

自分は論理的に説明できないと納得しないことは前記事で紹介しましたが,さらに面倒なことがあることに気づきました.

・様式美に異常にこだわる.
・決まった手順に「美」を感じる.


思えばこの性格は,子供のころにすでに覚醒していたようです.
半世紀以上前に夢中になっていた「ウルトラマン」.
その中に,科学特捜隊の少年隊員であるホシノ少年が,独力でジェット機を発進させるエピソードがありました(第21話 「噴煙突破せよ」).



本部のムラマツキャップからの無線指示に従って,ホシノ少年が小型ビートル機を操縦(発進させる)ことになるのですが,当時は言うに及ばず,今でもその光景を思い浮かべるとワクワクしちゃいます.

小型ビートル機
画像出典:Fujimi


「まず酸素ボンベを開け!よし,操縦席に座ったら、スタンバイ1を押せ!」
→ エンジン始動

「フライトレバーを上げろ!よく音を聞け!」
→ 動作音が徐々に大きくなる

「音が変わったらジェットスイッチを入れろ!」
→ アフターバーナー点火

「シフトキーを押せ!続いてレバー2,スロットルバルブ全開!」
→ アフターバーナーが大きく,鋭く変化

「操縦桿を引け!発進!」
→ 機体が上方を向き,離陸

「あとは自動操縦に切り替えるんだ.よくやったぞ,ホシノくん!


具体的な操作内容はさっぱり分かりませんが,小型ビートル機が発進に向かって徐々に遷移する過程の美しさと言ったら!

もちろん,

「ジェット機の操縦をヒトの感覚に頼るなんて,
 天ぷら職人か,鍛冶職人の世界かい!」
「最初から自動操縦を用意しとかんかい!」


なんて野暮は申しません.

 
これって,現在の趣味にも十分に通じる部分があるのですよね.

スイッチひとつじゃ
レコードは聴けません


■ キャブ仕様のクルマの始動
 チョーク操作,燃料ポンプ始動,混合気吸入....

■ アナログレコードプレーヤーやカセットデッキの操作
 回転数選択,針圧調整,インサイドフォースキャンセラー設定....
 録音バイアス設定,再生イコライザ設定,ドルビー選択....

■ カメラでのマニュアル撮影
 レンズ選択,絞り設定,シャッター速度設定,ピント合わせ....

この手間に美学を感じてしまうため,そのほとんどが自動化され最小限の操作しか必要とされない世界には,いまひとつ興味がわかないのです.
色々手間をかけた割にはiPhoneに全くかなわない写真しか量産していないのに,カメラでの撮影がやめられないのもこのためでしょう.

「クルマは走ってなんぼ」,「カメラは撮影してなんぼ」の世界の方には怒られそうですが,この手間,操作が済んだ時点でほとんど満足してしまっているのも事実です.
だからいつまで経っても,カメラも運転もテクニックが上達しないのでしょうね.

ああ,面倒なヤツ!

お茶の世界も
ある意味,様式美の究極
ポッポー







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