2026-08-19

【カメラ】適材適所 〜 smc PENTAX DA 18-55mm f3.5-5.6 AL

先日,リサイクルショップで興味があったレンズを見かけたので,写真機材はこれ以上増やさないとの誓いもどこ吹く風,思わず購入してしまいました.

smc PENTAX DA 18-55mm f3.5-5.6 AL


ザ・標準ズーム



今から20年ほど前に販売されていたレンズで,元々はカメラボディのキットレンズとして付属していたものを,レンズ単体で販売したものです.
このレンズの購入動機はただ一つ,小型軽量であることです.
フィルムカメラ時代の標準レンズとされていた,FA 50mm f1.4が220gなのに対し,こちらのズームレンズの重量は225g!
手軽に持ち出して使うのに,これ以上のアドバンテージは思いつきません.


東京都,桧原村
登録有形文化財のカフェ



発端は防湿ケースに眠っていた一台のボディ.PENTAX K-r.
やはり15年ほど昔に販売されていたカメラですが,その最大の特徴は,ボディ色,グリップ色を好みの組み合わせでカスタマイズできることでした.
ボディ:12色 × グリップ:10色 で,120通りの組み合わせが可能ですが,このうち何種類が生産されたのか,気になります.
性能,機能的には特出するものを持たないカメラだとは思いますが,大量生産にはおおよそ向きそうにないものを製品化するあたり,他社が真似できない遊び心があふれていて,当時のPENTAXは輝いていましたね.


いや,決してこれを撮りたくて買ったわけでは....



で,何気なくこのカメラを手にしてみると,意外としっくりと馴染むことに気づきました.
最近はスマホで撮影することも多くなってきましたが,やはり自分には,右手でボディグリップを握りつつ,左手でレンズを支え,ボディを額に押し付けながらファインダを覗くスタイルが合っているようです.
創作される写真そのものより,撮影する行為に喜びを見出す,変態マニアックなスタイルですね.


日本人なら,これを見て安らぐはず



カメラの実力を引き出すスキルが無くて申し訳ない,とは常日頃から感じていることですが,こんな昔のカメラにも自分が気づけていない魅力があるはずです.もう一度普段使いに活用して,そのあたりを探ってみることにしました.
普段使いとなると,重量が600g弱のこの軽量ボディには,やはり小型軽量のレンズがお似合いと,今回の購入に至ったわけです.


左が大黒天,右が恵比寿天
違うのか?!



このレンズ,小型軽量に加え,ズーミングしてもその長さが大きく変化しないのが,好ましいですね.


このバランス,最高!



カタログなどではレンズの再短状態の写真が掲載されていて格好良さそうに見えても,実際に操作して望遠側でびよーんと伸びた状態が恰好良いレンズにはほとんどお目にかかれないことを考えると,ここの評価は高くなります.


「檜原時間」が流れる空間



また,PENTAXの真面目さ(頑固さ)がよく具現化されていると感じる部分もあります.
ピントが合焦した部分までの距離が分かるように,レンズ銅鏡に距離の数値がプリントされているのですが,撮影時に,ここに注意を向ける人がどれだけいらっしゃるのかと思うと,この存在意義に疑問を感じなくもありません.
ですが,交換レンズに距離表示はあって当然という,昔ながらの確固たる信念が感じられ,昔からのユーザには頼もしく思える部分です.


これに被写界深度指標があれば完璧!



しかし残念なことも.
ズームリング,ピントリングを操作した際の質感が良くありません.手ごたえが無く,時々引っかかるような感触があります.
材料の選定,組み立て精度によるものとは思いますが,ここは撮影の最も基本的な操作にかかわる部分なので,しっかり作りこんでほしかった部分ではあります.
価格的に贅沢はできないことは分かりますが,入門用の器材だからこそ,ここで嫌われたら次が無いこともメーカには理解いただきたい部分です.


主題の選択,陰影の作り方,
撮影者の意図が現れる瞬間



あと,このレンズ購入後,ネットでの評価を見てみたのですが,あくまでも入門用レンズであり常用レンズとしては使用に抵抗を感じる,といった評価が散見されました.
本当に常用できないレンズなのか,とよく読んでみると,「広角側で絞り開放時の周辺描写が甘くなる」との内容が多いようでした.
確かに作例ではピントが甘かったり,色調がにじんだり,像に歪みが見えたりする個所もありますが,

みんな,いつもそういう見方をしてるのか?!


囲炉裏の灰の扱いは,
古民家オーナーの必修科目



撮った作品をA3サイズ以上に伸ばして直近で見ると確かにその傾向が感じられるかもしれませんが,ほとんどの人はPCの画面上で縮小された画像を眺めているだけでは?
わざわざ等倍に引き伸ばした画像でレンズの粗探しをして,楽しいのかな.


多品目を少しずつ,
一般家庭じゃムズカシイ



せっかく機材の評価をするのであれば,欠点を挙げるだけでなく,効果的な使い方を考えてこそ,写真ファンと呼べる気がします.
ということで,自分なりにこのレンズの使い方を考えると,


美味しさの半分は見た目



・とにかく気軽に持ち出し,気軽に撮る
・大きく引き伸ばす用途の写真には使用しない
・広角側を使う際には絞り込み,画像周辺に主要な被写体を配置しない


濃厚フロマージュはカフェオレで♪




自分が機材を評価するスキルなど持ち合わせていないことは重々承知ですが,ブログの添付写真程度であれば,このレンズ,何ら問題無いと思うのですが,どうでしょう.


今日のお供は暗黒卿
甲武国境の山道は大好物

2026-08-14

【アート】北斎翁との邂逅

「天我をして五年の命を保たしめは、真正の画工となるを得へし」

Life誌が企画した「この1000年間で最も偉大な業績をあげた世界の100人」に,日本人としてただひとりランクインした江戸時代の絵師,葛飾北斎の臨終に際しての言葉とされています.
すでに90歳に達してなお,まだまだこんなものじゃない,と上達を願う,執念が滲み出た言葉だと思います.

2026-08-11

【クルマ】暗黒卿BB,タイヤ交換

 暗黒卿BB(2023年式,スバルBRZ)のタイヤを交換しました.
2023年3月購入後,40ヶ月,50,025km走行して,初めての交換です.

タイヤは,最重要保安部品


2026-08-07

【アート】ダリを目指して南アルプス市へ

 
(C) Philippe Halsman


最近は,多くの美術品が印刷物やウエブ上で見ることができる便利な世の中になりましたが,やはり本物の持つ迫力にかなうものはありません.
ということで美術館などでの展示は本物に出会える稀有な場でもあるのですが,人気の展示会にはそれなりの人出があり,場合によっては館内に入るまでに数時間の待ちが発生することも.
昔はそれも受け入れることができたのですが,年齢を重ねると精神的にも肉体的にも長時間待つことがが耐え難くなり,都心で開催される人気の展覧会には次第に足が遠のいていました.

2026-08-02

【特撮】Oh, Jamila!

 今回紹介するのは,ウルトラマン第23話の「故郷は地球」から.
【画像出典;TBS】

この話,宇宙開発競争の犠牲となった宇宙飛行士ジャミラが主役ともいうべき回で,地球人に復讐する彼を退治するのは果たして正義なのか,という重ーいテーマを扱ったことで「名作」の呼び声が高くなっています.