2026-03-03

【アート】ハンマーの意味するもの

 先週末のEテレ"クラシック音楽館"では,マーラーの交響曲第六番が放送されました.
この曲,聴覚的にも視覚的にも,最終楽章で打ち下ろされる2度のハンマーの打撃が印象的です.

ホルン奏者も命懸け!


このハンマーの意味するところは諸説ありますが,最近の国際情勢を鑑みると,指揮者バーンスタインが提唱する「"ハンマー" = "世界大戦"」説が説得力を帯びてきます.
実際の曲では,二度のハンマー打撃の後,いかにも三度目の打撃になりそうな場面がハープとチェレスタで置き換えられ,第三次大戦はギリギリ回避されたかのように聴こえますが,ここ数日のきな臭い報道を見ると,三度目のハンマーが打ち下ろされる日も近いのかもしれません....

閑話休題
一部のアニメマニアの方には,この曲は馴染みがあるのではないでしょうか.
"銀河英雄伝説"のBGMとして多くのクラシック楽曲が使われていますが,この中でマーラーの第六交響曲が,イゼルローン要塞への侵入シーンで使われています.
短調の行進曲風で,勇ましくも不気味な雰囲気が漂う旋律ですが,「ハンマー」のキーワードでふと思いついたことがあります.

物語では,イゼルローン要塞の主砲の名前が「トール・ハンマー」なんですね.
この名前は,北欧神話に登場する雷神トールの持つ武器に由来していて,「思う存分に打ちつけても壊れることなく、投げても的を外さず再び手に戻る(Wikipedia)」という優れものなんだそうです.

"Thor's Battle Against the Jötnar"
by Mårten Eskil Winge, 1872



「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」 by 某大佐
そんな強力な武器(ハンマー)にちなんで,この場面でこの曲が使われたのかもしれませんね.

さらに「トール・ハンマー」で思い出すものといえば,最近のボルボ車のアイデンティティとなっているT字型のヘッドライトデザイン,これを「トール・ハンマー」と呼ぶのだそうです.

画像出典:ボルボカー越谷
ほとばしる電光!

さすがスウェーデンのクルマ,北欧神話の最高神のアトリビュートをデザインに取り込むとは,自国の誇りと矜持を感じてしまいます.
日本でも,最強武神である建御雷神(タケミカヅチ)の持つ十掬剣(とつかのつるぎ)をデザインに取り入れたクルマがあったらかっこいい.... と思うのは,ごく一部の神様オタクだけですか,はい.
実際のクルマでいえば,統合の象徴である統ばる星団の六連星をエンブレムにした....(笑

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