2025-09-01

【美味探訪】できる漢(おとこ)のプランB

以前ご紹介した富士山麓のカフェ「珈琲とごちそう」さんですが,記事にも書いたとおり,若干の難点があります.
・座席数が多くはない
・予約不可

そんなわけでタイミングが悪いと,着席までに結構時間がかかることもあります(待つだけの価値はあると思いますが....).
また駐車場に入り切らず,付近の皆さんに迷惑をかけることもあったりします.
こういう事態に備えてこその「できる漢」,常日頃から周辺の飲食店情報に目を光らせている次第です.

今回ご紹介するのは,そんなお店のひとつ.
あ,あらかじめ言っておきますがこちら,決して「プランB」に甘んじるお店ではなく,堂々たる「プランA」の内容であることは間違いありません.

YUHOBI Cafe
新東名新富士ICから10分程度の場所なので,大自然に囲まれたお店,とはゆきませんが,それでも茶畑越しに富士山が望めるロケーションです.

元々は倉庫だった建物を改築されたようですが,「ココロもカラダも満ち足りる空間づくり」をコンセプトとされていて,地元の食材をメインとした食事を始めとして,世界各地のクラフト雑貨,店内の設えなど,お店を出るときには心身共にリフレッシュされること間違いなし!ただし,お客さんの女性比率が激高で,おっさん独りでは入りづらいかも....

外観は倉庫ですが....

オーナー,ひょっとしてかなり変態マニアック?

暑い日は,冷たいビシソワーズから♪

シューサレ デリプレート

シュー生地に日替わりのデリ(この日はサケのムニエル)を挟んでいただきます

ハンバーグプレート
網油で包んであってとってもジューシィ

デザートは陳列ケースからお好みで
この日は,イチジクのタルト

店名に関する一口メモ
「YUHOBI(ゆほび)」,あまり聞かない言葉ですが,たまたま自分には聞き覚えのある言葉でした.

ゆほびか【寛か】: (古典日本語)ゆったりとして穏やかな様子
学生時代,一時期瀬戸内海に面した明石に住んでいたことがあったのですが,一千年も昔にこの明石を「ゆほびか」と形容した女流作家がいました.

源氏物語 第五帖「若紫」 第一章
「近き所には、播磨の明石の浦こそ、なほことにはべれ。何の至り深き隈はなけれど、ただ、海の面を見わたしたるほどなむ、あやしく異所に似ず、ゆほびかなる所にはべる。」

かの紫式部に,「明石の海って格別すごいってわけじゃないけど,逆にそのまったりしたところが最高」と言っていただいて,まるで自分のことのように嬉しく思ったものです.

食事は西洋のメニューなのに古典日本語由来のお店,店員さんともお客さんとも,独特の「ゆほびかなる」時間の流れを共有できる特異なお店だと思いますよ.

窓際に置かれた小物
特別感は無くても癒されます


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