2026-09-11

【美味探訪】駿河湾の恵みを食す

 定期的に発症する「旨い魚を食したい」病,相変わらず治癒の見込みは無く,先月末に対症療法に出かけてきました.

もう20年近くも通い詰めているお店,
スタッフの皆さんは変化無いのに,
自分だけ老化してる気がする(涙


静岡県道17号沼津土肥線沿い,土肥に向かって三津シーパラダイスから数分のところにある,家庭的なお店です.
以前,NHKの「サラメシ」に登場したこともあるので,ご存じの方もいらっしゃるかも.

このロケーションから魚料理には間違いが無いわけですが,コスパの良さとスタッフの皆さんと波長が合っていることから,なかなか浮気ができません.
定食には贅沢過ぎる小鉢類も付いて二千円でおつりがくるのですから,質量ともに文句を言ったら罰が当たります.

小鉢類の中身も季節によって変化する,本格派


旬の魚のお刺身,アジフライ,カサゴのから揚げ,海鮮雑炊等々,安定のレギュラーメニューに加え,日替わりのおすすめも目が離せません.
今回はそんな日替わりメニューから,幽庵焼きと西京焼きを選択.

幽庵焼き,酒,みりんなどにゆずを加えた幽庵地と呼ばれる調味液を用いた魚の付け焼きで,江戸時代の茶人,堅田幽庵が考案したことから名づけられた調理法なのだとか.
実は,ゆずはその香りがちょっと苦手なのですが,この調理法だと不思議と気になりません.素性の良い魚と調理液の組み合わせの妙なんでしょうね.

魚名は聞きそびれましたが,この大きさからイナダでしょうか.
脂も乗り切って,最高!


もう一品は,真鯛の西京焼き.
ちょっと甘めの白味噌(西京味噌)をみりんで伸ばした調理液に付け込んだ真鯛を,じっくりと焼いた逸品で,しっとり柔らかな身とキリっと立った香りが身上です.甘い味噌が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが,白米との相性は抜群.

関西出身者には,まさに最強焼き!?


今回は両方の魚でカマの部位を提供していただきましたが,エラから胸鰭に至る部分は常に動かし続けている部位でもあり,濃厚な脂の旨味で,とってもジューシィ.
一匹から二つしか取れない希少部位,上品には食べずらい形状ですが,骨の周りの身が一番美味なのはどの生き物でも共通,ちょっと失礼して,手掴みで豪快にいただきましょう.

せっかくのカマなので,こんなものも採取してみました.

加工してアクセサリになっているものも!


タイのタイ.
胸鰭の根本にあって,鰭を動かすのに使われる骨だそうで,基本的にどの魚にもあります(鯛以外の場合は,「アジのアジ」とか「ヒラメのヒラメ」とか呼ぶこともあるそうです).
ただ形状が美しく(?),焼いても身と骨を分離しやすいため,真鯛のものが最も知られているそうです.

骨までしゃぶりつくし,「旨い魚を食したい」病も,いったんは治まりました.
が,再発するのは時間の問題,完全な中毒症ですね.

条件が良ければ,
富士山を眺めながらのお食事も



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