先日のブログで英文学者,小田島雄志さんの訃報をお伝えしましたが,その中でちょっと気になる表現があったので調べてみました.
「皇太子だろうが明太子だろうが」
シェイクスピアの"ヘンリー六世 第一部"からのセリフですが,ここに訳者の小田島先生ならではの駄洒落の手腕が発揮されている,とWikipediaをはじめとして,あらゆる書評で説明されています.
これ,漢字表記だと一文字違いの駄洒落といっても問題なさそうですが,よく考えてみたらこれは演劇のセリフ,音声としてとらえると「こうたいし」と「めんたいこ」では洒落になっていないのでは? と思ってしまいました.
原文ではどうなっているのかな?
ネットって,こんな時便利です.ほどなく結果は得られました.
"Dolphin or dog-fish"
dog-fishって聞きなれない魚ですが,どうやら小型のサメのようです.
「イルカだろうが,ちっちゃなサメだろうが」
「皇太子だろうが明太子だろうが」
シェイクスピアの"ヘンリー六世 第一部"からのセリフですが,ここに訳者の小田島先生ならではの駄洒落の手腕が発揮されている,とWikipediaをはじめとして,あらゆる書評で説明されています.
これ,漢字表記だと一文字違いの駄洒落といっても問題なさそうですが,よく考えてみたらこれは演劇のセリフ,音声としてとらえると「こうたいし」と「めんたいこ」では洒落になっていないのでは? と思ってしまいました.
原文ではどうなっているのかな?
ネットって,こんな時便利です.ほどなく結果は得られました.
"Dolphin or dog-fish"
dog-fishって聞きなれない魚ですが,どうやら小型のサメのようです.
「イルカだろうが,ちっちゃなサメだろうが」
うーん,ますます謎が深まった気もしますが,劇中で"Dolphin"と呼ばれている相手がフランスの皇太子らしいと気づいたところで何となく見えてきました.
敵国フランスの皇太子を,イギリスのタルボット将軍が「イルカ野郎」と揶揄しているのかと最初は思ったのですが,とんでもない,正式な呼び名だったんですね.
フランスの皇太子を"Dolphin(フランス語では"Dauphin":ドーファン)"と呼ぶのは歴史的な称号なんだそうです.
ついでに言うと正式には,"Dauphin de Viennois",イギリスの皇太子を"Prince of Wales"と呼ぶのと似たようなものですね.
タルボット将軍,フランス皇太子をその呼び名に絡めて,「雑魚野郎」と表現したのでしょう.
さあこうなると,その和訳には一苦労です.
そのまま雑魚野郎と訳してもよさそうに思いますが,そこは駄洒落の第一人者としての矜持を持つ小田島先生,単なる侮蔑の言葉ではなく,同じ海産物(?)の明太子を当てたのではないでしょうか.
シェイクスピアというと古色蒼然とした堅苦しい研究者の世界を想像してしまいますが,そんなことにとらわれない自由な先生,最高です!
小田島先生に挑もうなんて百万年早い話ですが,自分なりにセリフを考えてみました.
「皇太子にはさっさと交代してもらえ」... 失礼!


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