2026-08-14

【アート】北斎翁との邂逅

「天我をして五年の命を保たしめは、真正の画工となるを得へし」

Life誌が企画した「この1000年間で最も偉大な業績をあげた世界の100人」に,日本人としてただひとりランクインした江戸時代の絵師,葛飾北斎の臨終に際しての言葉とされています.
すでに90歳に達してなお,まだまだこんなものじゃない,と上達を願う,執念が滲み出た言葉だと思います.

そんな北斎の,最高傑作と個人的に思っている絵がこれ.

「富士越龍図」

北斎,最晩年の作とされていますが,黒煙を纏い,天に向かって飛翔する龍が,彼の最期の言葉と重なり,北斎自身を描いた評されるのもうなずけます.

そんな気迫に満ちた北斎翁が,先日,眼前に出現しました.
怪しげな空模様の下,箱根の山道を走っていたときのことです.

右側の樹木がもう少し低ければ,
その全体像が拝めたのに,残念!


そこには紛れもなく,龍が天空を悠々と飛翔する姿がありました.
北斎翁の強烈なパワーを全身に浴びた一瞬でした.






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