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| (C) Philippe Halsman |
最近は,多くの美術品が印刷物やウエブ上で見ることができる便利な世の中になりましたが,やはり本物の持つ迫力にかなうものはありません.
ということで美術館などでの展示は本物に出会える稀有な場でもあるのですが,人気の展示会にはそれなりの人出があり,場合によっては館内に入るまでに数時間の待ちが発生することも.
昔はそれも受け入れることができたのですが,年齢を重ねると精神的にも肉体的にも長時間待つことがが耐え難くなり,都心で開催される人気の展覧会には次第に足が遠のいていました.
このような状況では,地方都市で開催される展覧会は貴重です.
注目度の割にはお客さんが少なく(失礼!),自分のペースで見学できるのは嬉しいですね.
出かけるのに時間がかかりそうですが,何もせずにじっと待つのに比べたら,数時間の移動時間も楽しいものです.
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| 今日の相棒は暗黒卿BB |
ということで今回出かけた先は,南アルプス市立美術館で開催中の,「奇才の画家 サルバドール・ダリ版画展-奇想の迷宮-」
シュールレアリズムの大家,サルバドール・ダリの,1960年代から70年代にかけて制作された版画を集めた展示です.
ダリといえばもっと過去の人物だと勝手に思っていたのですが,これらの作品が発表された時期には自分もリアルに生きていたと思うと,奇妙な気分です.
| ダリ曰く, 「ダリの作品は誰にもわからない.ダリにもわからない」 |
そんなダリの版画展,油彩画などに比べて小さなサイズの作品が多いのですが,それでも(特にエッチング作品では)繊細な描写・色遣いで,隅々にまでダリの神経が行き届いているのが感じられます.記者会見に潜水服姿で現れ,あわや窒息しかけたこともあるダリですから,このような小規模の作品であれば,もっと豪快に,思いつくままに作品に立ち向かったのかと思っていましたが,決してそんなことは無く,計算し尽された表現を感じました.やはりこれらも,実物ならではの賜物です.
溶けた時計や,分断された肉体,うごめく無数のアリといったダリ定番のモチーフは版画の世界でも健在ですが,その作品タイトルも安定の奇抜さです.
「蝶に囲まれたダリのシュルレアリスム的肖像」,「シュルレアリスム的花娘」.... 作品が気になったら,会場にGo!
| 見るたびに新しい発見がある, 奥深い作品の数々です. |
こちらの美術館,展示の規模といいお客さんの数といい,自分のようなオッサンがじっくり見て回るには最適なのですが,ただ一つ難を言えば....
観終わった後の,興奮を癒すための休憩スペース(カフェ)が無い!
ということで現地でのヒーリングは諦め,美術館近くの絶品ロールケーキをお土産に,帰宅したのでした.
| しっかりした食感のロールケーキ, マジ,オススメです! |


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